道の途中のと或る家に犬が居り、また、猫も居る。猫は知らぬが、犬の名はコロと云う。何故犬の名を知ったかと云えば、小屋の正面に、油性のマジックでその様に書いてあるからである。何の変わったところ無い。赤鼻の雑種で、黄色い毛をして居る。其処の家で…
筆致は饒舌を良しとせず。軽率な修辞に溺れず。 だからといって貧相な、ただの綴りとならぬように。
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