破裂音から始まる一つの子音を喉の中頃で押し殺す。 そのまま苦く嚥下すると、重力を持たない音の響きは、 意味深げな余韻となることで生き続け、耳もとに棲みついしまう。 掛け違えたボタンと同じく、周縁を淡く甘美たらしめる、拠所の不在。
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